今季より飼育を開始しましたスマトラオオヒラタですが、いよいよブリードにも挑戦したいと思います。
まずはペアリングを…というところですが、個人的にこれが最大の難所になると思っています。
理由は「♀殺し」が発生する確率が他のクワガタに比べ高い。という点です。
今までオオクワガタやニジイロクワガタ、メタリフェルホソアカクワガタなどペアリングを行ってきましたが、温厚な種が多かったので同居ペアリングにて問題なく完了していました。
しかし、ケンカも強く性格も凶暴なスマトラオオヒラタはそうはいきません。
後食を開始し活動量が増えた♂は暴君そのもの。
ゼリーを交換するだけで何度危ない目にあったか(-"-)
あの大きな顎に挟まれるなんて考えただけでも恐ろしいです。
まぁ元気があって良いことなんですが、ペアリングだけは無事に終えてほしいというのが正直なところです。
では飼育初心者がスマトラオオヒラタのハンドペアリングに挑戦した全記録をご覧くださいm(_ _)m
スマトラオオヒラタについて
こちらの記事で紹介いたしました『世子』血統になります。
1ペアのみ飼育しております。
最高にカッコイイ、素晴らしいペアをお譲りいただきました。
絶っっっ対に!ミスれない、ミスりたくないです。
ハンドペアリングに挑戦
「世子」を作出された、しょう吉さんのこの動画を何度も観てイメトレは完璧にしておきました。
スマトラオオヒラタの飼育に関してはしょう吉さんの動画が私にとって最高の教科書です(^^)
♀の上に♂を乗っけて、目視で行うのがハンドペアリングだと思っていましたが、しょう吉さんのハンドペアリングは全くの別物でした。
人間が操作し、きっかけを作り、♂のスイッチを入れ、交尾をさせる。
この動画を観て、私は今まで「ハンドペアリング」というものを履き違えていたと感じました。
足場はこちらです。
ネコの爪とぎになります。
もともと長方形で売られていた爪とぎをカッターで半分にぶった切って側面をボンドでくっ付け正方形に近い形に改造しています。
早速、動画と同じようにやってみましたが、Tの字になるよう♀の上に♂を置いた瞬間、♂が♀を攻撃してしまいました。
すぐに♀を救出。
幸いガッツリ挟まれることはなかったんで最悪の事態は回避できましたが、めっちゃ危なかったです。
甘噛みとかいうレベルではなったです。完全に殺しにかかってましたね。
写真が1枚もありませんが、写真を撮ってる余裕なんてなかったです。
恐怖を覚えた私は顎縛りをすることを決断します。
飼育初心者の私では顎縛りなしのハンドペアリングは少し敷居が高かったようです…。
念のために申し上げておきますが、上手くできる人はできると思いますよ。
私がへっぽこだっただけです(T_T)
いつかしょう吉さんのように華麗にハンドペアリングができるようになりたいです(*•̀ㅂ•́)و
顎縛り(アゴ縛り)を実践
個人的なイメージですが顎縛りに対しては苦手意識しか持っていませんでした。
出来るか不安でしたが、やるしかないので意を決してやってみました。
やってみた結果⇒案外簡単やった。
数々のブログ記事・YouTube動画を観漁り顎縛りの方法を確認しました。
方法は以下の通りです。
まず用意するのは100均で購入した結束バンド(インシュロック)です。
輪っかを作って♂の両顎に通します。
この時点で既に♂はブチ切れです。威嚇しまくりです。
一歩間違えれば、私の指が挟まれますので慎重に行います。
また、♂も傷つけないようにしなければいけません。
両顎に輪っかを通せたら、2つの輪っかを更にもう1つの結束バンドで繋げます。
生体に負担が出来るだけかからない範囲で結束バンドを締めていきます。
ほぼ顎が動かないな。というところまで固定し、余分なところをニッパーで切り落とします。
完成しました。
さっきまでの威勢はどこへやら。
しゅんとして、一気におとなしくなりましたw
ペアリング
♀「またさっきみたいに攻撃されるんぢゃ…」
♂「安心してください。縛ってますよ。」
顎縛りができましたので、再度Tの字になるように♂と♀をセッティング。
しかし、♂は顎縛りが気になるのか懸命に外そうとします。
そうこうしている間に♀がテクテクと歩き出しました。
ん~~・・・(-"-)上手くいかん。
どないしよ?
⇒せや。顎も縛ったことやし同居ペアリングさせるか(名案)
ということで、少しの間同居してもらうことにしました。
同居させてから1時間ほど経過した頃でしょうか。
ケースから「ガタッ!!」と大きな音が聞こえてきました。
「なんじゃあ!?」と覗いてみると♀が♂の脚を噛んでました(T_T)
「うそん…」
私は大きな勘違いをしていたようです。
それは・・・
「スマトラオオヒラタは♀も凶暴」ということ。
このままでは♂の脚が千切られてしまうと思い、同居を解除しました。
再度ハンドペアリングを行う
悩んだ挙句、もう一度ハンドペアリングを行いました。
残された手段はこれしかありません。
♀の上に♂を乗せ様子を見ます。
今度は♀も逃げません。
そうこうしているうちに♂が♀を認識しはじめ・・・
ふむふむ…。
おっ♪
おおっ♪
えぇぞ、えぇぞ(∩´∀`)∩
キタ━(゚∀゚)━!
本当に最後は♀からお尻をもっていくんですね。
この後はVの字からIの字に体勢が変わり、このまま動きがなくなりました。
20分~30分ぐらい経った頃でしょうか、お互いがグイグイと引っ張り合い・・・
「ブチッ」と離れました。
なんかすごい瞬間が撮れたような気がしますw
っていうか大丈夫か?w
特に♀。
♀のお尻から白いものが少し出ていますね。
これを交尾後に♀自身が直していくとのことで、ちゃんと元に戻れば大丈夫らしいです。
産卵セット組まなきゃ。
こいつぁ忙しくなってきやがったぜ。
本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m