そつがないのそつってなに?

基本スタンスは現状維持。事なかれ主義の意識低い系一般ピーポーが綴る雑記ブログです。

ヘラクレスオオカブトの幼虫を人工蛹室へ

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我が家で昨年よりブリードしているヘラクレスオオカブトですが、幼虫たちはスクスクと育ち、中には蛹になっている個体も出始めてきました。

 

蛹になっている個体はどれも♀と思われますが、この度♂と思しき個体が蛹室を形成しましたので、ヘラクレスオオカブトの人工蛹室作製に初チャレンジしてみました。

ツノ曲がり防止の為に人工蛹室をつくる

幼虫から蛹になる瞬間や羽化の様子を観察するために人工蛹室に移す方もいらっしゃると思いますが、私が人工蛹室を作った理由はツノ曲がりを防止する為です。

ある日ヘラクレスオオカブトの幼虫が入っている飼育ケースをチェックしていると、蛹室が形成されているものを発見しました。
あと1回くらいはマット交換をする予定でしたので、「えっ!?もう蛹になんの!?」っていうのが率直な感想でした。

そのケースがこちらになります。

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がっつり蛹室ですねw

別角度のケース側面、そしてケースの底にも同じように小窓が空いていました。

これは・・・

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幼虫が思い描いていたサイズの蛹室を形成できない場合、蛹になる時にツノ曲がりになったり、羽化する時に羽化不全になっちゃったりします。
多分こういう感じの蛹室をつくりたかったんでしょうね。

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狭いケースでゴメンね(T_T)

もちろん幼虫が自分で作った蛹室が一番良いとは思いますが、飼育スペースの関係でこれ以上大きなケースに入れてあげることはできませんので、人工蛹室にて完品羽化を目指します。

人工蛹室に移すタイミング

人工蛹室に移すのは良いとして、いざ移すとなるとそのタイミングがとても難しい。

特に素人の私にとっては。

 

クワガタ・カブトの幼虫が羽化するまでの簡単なスケジュールは以下の通りとなっています。
①幼虫
②前蛹になる(蛹になる直前の状態)
③蛹化(蛹になる)
④羽化(成虫になる)

 

調べますと前蛹と蛹の期間は
②前蛹:約1ヶ月
③蛹:約1ヶ月半~2ヶ月
となっているようです(ヘラクレスオオカブトの場合)

 

②前蛹の間に人工蛹室に移すことになりますが、前蛹になったばかりのタイミングじゃダメです。
蛹室を作り終え「さて、前蛹に…」というタイミングで蛹室をぶっ壊されますと、まだ幼虫が結構動けますので「ヤベ…。蛹室壊された。もう1回作らなきゃ(使命感)」といった感じで再度蛹室を作ろうとします。
こうなっちゃうと余計なエネルギーを使うことになり、幼虫に負担がかかりますし、成虫になった時のサイズダウンにもつながります。

 

ですので、人工蛹室に移すベストなタイミングは「③に限りなく近い②」ということになります。

 

ん~~。難しい。
やっぱり日々の小まめなチェックが大切になってくるんですね。

用意するもの

園芸吸水スポンジ(オアシス)とシューズケースです。

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どちらも100均で購入できます。

 

オアシスはやがて人工蛹室へと変貌を遂げます。
そして人工蛹室を入れるケースがシューズケースになります。

 

サイズはオアシスが約11㎝×23㎝×8㎝です。
シューズケースの内寸が約11㎝×29㎝×9.5㎝となっており、オアシスがすっぽり入るようになっています。

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ダイソーで購入する際は「2」と書かれたサイズのものをチョイスします。

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あとはオアシスを削っていくものを用意します。
私は普段菌糸ビン交換で使用している虫スプーンを使います。
シャキーン!

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人工蛹室を作製する便利グッズは色々あるので、そういったものを使われている方も多いと思いますが、私はこのスプーン1本と自分のイマジネーションを頼りに作っていこうと思います。

人工蛹室作製

まずはオアシスを包みから出します。
オオクワガタなどの人工蛹室を作る場合ですとこのオアシスを適当な大きさにカットして使いますが、ヘラクレスオオカブトの場合はこれ1個丸々使用します。

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個人的にやってみるまで、人工蛹室ってハードル高い…。と思ってましたが、やり始めると結構楽しいです。
なんか図工の授業を思い出しました。


作業に集中し写真を撮るのを忘れましたが、なんとか完成しました。
2個作りました。


これが初号機。

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これが弐号機です。

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ケースに入れます。

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ふむ…。よきよき。

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最後に水を含ませたら完成です。

人工蛹室へ移動

幼虫がいる場所は大体わかってますが、「ガスッ」ってならないように慎重にマットを出していきます。
蛹室の天井をバカっと壊しました。幼虫がいました。
幼虫にとっては天変地異でしょうね。(スマン…。)

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この状態の幼虫は超デリケートです。

 

慎重に慎重にそっと持ち上げ人工蛹室に移しました。

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アゴと手足が固まり、お尻もしわしわになってます。
ちゃんと(?)前蛹ですねw

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人工蛹室の大きさも問題なさそうです。
あとは乾燥防止に新聞紙を挟みフタをして保管します。

さいごに

幼虫を取り出したあとの蛹室です。

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あの体でせっせと蛹室を作ったんですね。
誰かに教わったわけでもないのに。
壁なんかデコボコもなく、とても綺麗に作ってあります。

 

このままでももしかしたら綺麗に羽化してくれたかもしれません。
私は人工蛹室に移すという選択をしましたが、このチョイスが吉と出るようにしっかり管理していきます(見守るだけですが)


本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m