「すまんな。ババは観賞用と言ったが、あれは嘘だ。ブリードする。」
我が家にはババオウゴンオニクワガタの♂が1頭おります。
ブリードはせずに観賞用として迎え入れた生体になります。
羽化日は2020年2月となっておりますので、すでに1年以上成虫として生きてくれていることになります。
全盛期に比べゼリーの消費も減り、活動量も落ちてきております。
最近はフセツもとれてきました。
ある日ゼリー交換をしている時に「やっぱカッコいいクワガタやねぇ」と見ておりました。
その時にふと「この子は子孫を残さず、その生涯を閉じるのか…」と考えてしまい。
ちょっと寂しい様な気持ちになりました。
そんなに飼育頭数を抱えることはできませんが「できることならババオウゴンオニクワガタも累代していきたい」という思いが強くなってきまして。
ヤフオクをウォッチすること数週間。
即ブリの♀を予算内で落札することができましたので、ババオウゴンオニクワガタのブリードにも挑戦してみよう、となった次第です。
ペアリング
例によって、乗っけるだけのなんちゃってハンドペアリングを実施。
こちらも例によってすんなりいかず。
数日間の同居を試みました。
グリードSL産卵ボトル
神長きのこ園さんより購入しました。
ボトル1個とボルト1本がセットです。
ボトルは全部で3個購入しましたので、写真にはボルトが3本写っています。
(ボトルとボルト、似てるからややこしいな)
では産卵セットを組んでいきます。
ボルトをぶっ刺し、♀が穿孔していく穴を少しだけ開けます。
このボルトは菌の活性を抑制する効果があるとか。
あとはフタをしてタイペスト紙にも穴を開けます。
ケースの底に成虫管理に使っているマットを敷きます。
要は産卵ボトルがコロコロ転がらなければいいので、別に管理マットでなくても良いと思います。
ケースに産卵ボトルと転倒防止材とゼリーを入れて完成です。
神長きのこ園さんのサイトに記載されている説明によるとこの穴の位置が大切らしいです。
45度の位置。
上でも下でも横でもない、この位置。
ボトル外に♀を置き自然にボトルへ入ってもらうのもひとつかなと思いますが、無理やり穿孔穴に入れます。
申し訳ないですが♀に選択権はありませんm(__)m
(同居ペアリング中に何故かフセツが欠けておりました)
あとは冷やし虫家に入れ25℃前後を維持します。
割り出し
1週間に1度はチェックしていましたが♀が一向にボトルの外へ出てきておりませんでした。
この時に思いましたが、ボトル産卵って♀だけ取り出すの至難の業じゃね?って。
しょうがないんでずっと♀を入れっぱなしにしておりました。
約1ヶ月経過しましたので、割り出しを行っていきます。
菌糸は結構変色してますね。
ボトル外から幼虫や卵を確認することができました。
うまくいったようです。
パカっとフタを開けたところ、♀がいました。
外に出てきてなかったんじゃなくて出れなかったっぽいです。
なんかもがいてました。
とりあえず生存確認ができて良かったですが、フセツは全部飛んでしまっており、体も軽くなってました。
お疲れ様。
グリードSLはそこまで硬詰めではありませんが、このままスプーンで割り出していくと途中で幼虫を潰してしまう可能性があります。
ちょっともったない気はしますが、ボトルを真っ二つに割ってから割り出しを行います。
ノコギリ、ハサミ、カッター、ニッパー…我が家にある刃物という刃物を総動員してなんとかボトルを割ることができました。
これが本当の割り出しか…。
速攻幼虫がこぼれ落ちておりました。
結構デカくなってる。
割り出し結果とプリンカップの自詰めに初挑戦
結果は5頭と1卵でした。
もうちょっととれても良かったかなとは思いますが、累代していくにはThis is 最高にちょうどいい数です(^^♪
こちらの菌糸プリンカップにて菌糸ビンに入れ替えるまで保管します。
あ、そうそう。
このプリンカップ、カワラのブロックを買って自分で詰めたんですよ。
初めてやりました。
結構大変でしたけど、自分が詰めたプリンカップで幼虫を飼育するのって買ってきたものとはなんかちょっと違いますよね。
ここに詰まってるのは菌糸だけちゃうんやで、愛情も詰まってるんやで的な。
幼虫の為にエサを頑張って準備した感。
なんか良いです。(うまく言えなくてスイマセン。)
次は菌糸ビンの自詰めに挑戦しようと思います。
卵はもしかしたら孵化しないかもしれませんが、濡れティッシュで管理しておきます。
立派な成虫が羽化するその日までしっかり管理していきます。
本日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m