そつがないのそつってなに?

基本スタンスは現状維持。事なかれ主義の意識低い系一般ピーポーが綴る雑記ブログです。

飼育初心者がクワガタの標本作りに挑戦したら案外楽しかった件~用品はほぼ100均で調達できますよ~

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「昆虫標本」


クワガタ・カブトムシを飼育している方なら作製したことがある方も多いと思いますが、私は標本作りに対して結構苦手意識というか、難しそうなイメージを持っていました。

 

「亡骸に針をぶっ刺すなんて…」とか。
「匂いとか大丈夫なん?」とか。

 

マイナスなイメージしかありませんでした。

 

そんな中、かなり前のことになりますがメタリフェルホソアカクワガタの♂が亡くなってしまいました。
とても綺麗な個体で標本に残したいと思い、この度標本作りに初チャレンジしてみました。


結論から言うと・・・

 

『普通に楽しかった』ですw

こんな自分でもできたんで、みんなもやってみようぜっ♪って感じで軽いノリで今回記事にしてみました(^^)/


先に申し上げておきますが標本作りに関してはクワカブ飼育以上に「ど」がつくほどの素人ですので記事の内容としてはペラッペラです。
いつも以上に(いつも通り?w)拙い内容になりますが、よろしければお付き合いくださいm(_ _)m

 

!)本記事には昆虫の亡骸の写真が掲載されています(しかも大量に)苦手な方はそっ閉じ願いますm(_ _)m

 

まずはじめに

Q:今まで何頭かお亡くなりになってたけど、その時はどうしてたん?

A:燃えるゴミとして捨ててました。

 

広い庭でもあればそこに埋めますが、賃貸住まいでベランダしかありませんので無理です。
ですので普通に燃えるゴミとして廃棄しています。

 

ただ、他のゴミみたいにゴミ箱にポイーとかはしてませんよ(;・∀・)
一応ティッシュやキッチンペーパーで包み、燃えるゴミの日にゴミ袋にそっと入れて廃棄しています。

 

なんか燃えるゴミとして廃棄していると書くと、結構冷たいというかドライな感じがするかもですが、クワカブが命を全うするまでは、できる限りの環境を整えて飼育しているつもりです。

 

これからも全ての個体を標本として残していくことは不可能ですので、同様の対応を続けていくことになると思います。

標本作成と用品について

では早速標本作製にとりかかりましょう。
標本作成については今までの例にもれず先輩方のブログ記事やYouTube動画を参考にさせていただきました。
実際に自分がやった流れに沿って用意した用品などを紹介したいと思います。

ザックリした流れ

①軟化
②展足
③乾燥
④完成

標本にする個体

「メタリフェルホソアカクワガタ」になります。

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昨年飼育しておりブリードにも成功しました。
亡くなったあとはタッパーにキッチンペーパーを敷き保管していました。

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軟化

亡くなったあと、固まってしまった昆虫の体をお湯に浸け、ふやかしていきます。
50~60℃のお湯がベストということでしたので、ケトルで沸騰させたお湯に水を足して温度調整をしました。
お風呂のちょっと熱いくらいか!(適当)と、指を入れて温度を確かめます。

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ここに個体を入れます。

「ぷかー」って感じですね。

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そしてフタをして約1時間ほど放置します。

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自分は時間が経って温度が下がったかな?と思ったんで、途中足し湯をしました。

 

1時間たったんで取り出し、余計な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。

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試しにアゴや脚を動かしてみました。
パキ…ポキ…といった感じで少しずつ動くようになってました。
これで軟化は完了です。

展足

続いて展足を行っていきます。
まずは昆虫の体に昆虫針を刺します。
刺す場所は決まっていて、前翅の中央より少し右の場所です。
上手く言えませんので写真で確認いただくのが早いですね。
こちらはオオクワガタですが、写真の赤丸の箇所あたりです。

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昆虫に直接刺す針はこの1本のみになります。
そしてこの針だけは専用の昆虫針を使用します。

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普通の針だと年数が経つと錆びてくるらしいです。

 

では展足していきます。
アゴや脚、触角などを固定し形を整えていきます。
展足に必要なものはピンセットと裁縫に使う待針です。
どちらも100均で購入できます。

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待針は針山に刺して保管しています。

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ここから写真がありません。
せっせと作業に没頭していた為、写真を撮り忘れました(^^;)

 

途中フセツが取れたり頭がポロっと外れたりと若干のアクシデントはありましたが瞬間接着剤でくっ付け、事なきを得ました。


んで、完成したのがこちら。

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クオリティに関しては大目に見てやってください(+_+)


横から見るとこんな感じ。

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このタイミングで気付きましたが、昆虫針が全然まっすぐに刺さってませんね(^^;)
この赤い線の針です。

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しょ…精進いたします。

乾燥

展足を終えたものをタッパーに入れ、乾燥剤(シリカゲル)と防虫剤を入れフタをし乾燥させます。

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乾燥剤も100均で購入できます。

これは食品用。

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こっちは引き出し用です。

防虫の文字があります。2役感あるんで個人的にはこっちの方が好きです。

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乾燥期間は1ヶ月・・・を予定していたんですがこのタッパーの存在を忘れていて予定より長い期間、放置してしまいました。

完成

乾燥が充分に(十分すぎるほどw)済みましたので、待針を外していきます。

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うん…。それっぽくなってるような気がしますが、よくよく見れば触角のカタチとか脚の向きとか左右のバランスとか色々ダメダメですね(T_T)

まぁ自分が満足すればそれで良いんで、これで良しとします。

 

今のところ標本はこの1体だけですので、100均で購入したこちらの木箱に保管します。

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箱の中に防虫・除湿シートを一緒に入れておきます。

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最後にラベルを貼って完成です。

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えぇ感じやん♪

 

ラベルには最小限の情報と成虫として飼育していた期間を記載しています。
完全に自己満の標本ですので、何年後かにその個体をいつ頃飼育していたか分かれば十分です。

 

www.kuro1-dia.com

除光液(酢酸エチル)

昆虫の防腐処理に使います。

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ネットで標本作りに必要なものを下調べしてから100円ショップに行きましたので、一緒に購入しましたが今回は使用しませんでした。
素人がモノホンの酢酸エチルを入手することは若干ハードルが高いので酢酸エチルの成分が入っている除光液で代用するカタチになります。

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エナメルリムーバーとも言うんですね。
マニキュアなどが売られている場所に陳列されています。
買ってみて思いましたが、標本作りをしなければ多分一生エンカウントしなかった商品だと思いました。
だって異様な光景だと思いません?
30超えたおっさんが100円ショップのネイルコーナーで除光液片手に裏に書かれている成分を見ながら商品を物色してるなんて(;'∀')

 

んで、肝心の使い方ですが昆虫の死後間もない段階で除光液をしみ込ませたティッシュや綿などと一緒に密閉された容器に昆虫を入れておくと防腐効果が期待できるらしいです。
機会があれば使用したいと思います。
一応除光液をしみ込ませる綿も購入しておきました。

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また、酢酸エチルについては生きている昆虫を〆る場合にも用いられ、どちらかと言えば上記の方法より殺虫処理で使用されるケースの方が多いのではないでしょうか。
殺虫処理に関しては様々な意見がありますので、これ以上は触れませんが
私は先に書いたように飼育している昆虫が寿命を迎えるまでお世話しようと考えています。

収納ボックス

標本に使うグッズはこちらの工具箱にまとめて保管しています。

100円ショップで購入したものですが、この工具箱は300円のものになります。

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2段式になっているので、小物を上段に、それ以外のものを下段に収納しています。

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さいごに

私事ではございますが、漫画「鬼滅の刃」にドハマりしております。
作中には数々の名言がありますが、その中でも私が一番好きなセリフがあります。

 

炎柱・煉獄杏寿郎の言葉です。

老いることも死ぬことも

人間という儚い生き物の美しさだ

老いるからこそ死ぬからこそ

堪らなく愛おしく 尊いのだ

引用:「鬼滅の刃」8巻 63話 集英社/吾峠呼世晴

 くぅぅ~~…シブい!
カッコよすぎるぜェ!!

 

10月の公開が発表された劇場版「鬼滅の刃・無限列車編」
この映画で煉獄さんのファンは更に増えること間違いなしです(^^)

 

コロナ、お前は早くどっかいけヾ( ̄▽ ̄; シッシッ

 

いきなり、そして盛大に脱線させてしまって大変恐縮ですが、何が言いたいかと申し上げますと…

「出会いがあれば別れもある」ということです。

 

飼育サイクルの短いクワカブにおいては特にその機会が多いです。

生きていた時の雄姿をいつまでも残せる標本は昆虫飼育の楽しみのひとつだと思います。
これからも昆虫たちとの出会いを大切に、そして無理のない範囲で標本を作っていきたいと思います(^^)


本日は以上です。

 

この記事がまだ標本を作製したことがない方や私と同じように二の足を踏んでいる方の参考になれば良いなぁと夢見ながら締めにします。

 

最後までお読みいただきありがとうございましたm(_ _)m