今回の台風19号により被災された皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
この3連休は土曜日は台風をやり過ごす為に自宅に引きこもり、日曜日・月曜日は体調が優れず横になって寝たり、起きたりを繰り返して終わってしまいました。
台風については私の住んでいるさいたま市は土曜日の夜が一番風が強くなると予報されていましたので、それまではベランダに置いてあるものを自宅に入れたりと対策をしていました。
そして夜に台風が過ぎ去り、自宅周辺に被害がないことを確認し、就寝しました。
すると夜中の2時、3時にエリアメールの受信音が鳴り響きます。
そして外では「防災さいたま」の放送が流れています。
警戒レベル4?
避難指示?
対象区域は西区、桜区、南区。
ウチの区が対象区域に入ってるやん・・・。
大きな災害に遭ったことがない私は今までテレビの向こう側で聞いていた単語を現実に耳にし、ここでやっと危機感を覚えました。
家族は寝てましたが、一人テレビをつけ情報を集めます。
が、当然ピンポイントでさいたま市の情報は入ってきません。
もう一度エリアメールを良く確認すると
「荒川の水位が堤防の高さを超えるおそれが・・・」との記載が。
我が家から荒川の堤防までは歩いて10分程度です。
より一層怖くなってきました。
家族を守れるのは自分だけです。
もっと早く避難するかどうかの判断をすべきでした。
しかし今更ミスジャッジを嘆いてもはじまりません。
今できることをやろう。
まずは状況の確認です。
家の外に出てみました。
私と同じように緊急放送で起きた方々が家の外に出てきていました。
特に皆が即避難、というわけでもなさそうです。
居ても立っても居られなくなった私は堤防の様子を見に行きました。
きっと災害で真っ先に犠牲になるのは私みたいな人間なんでしょうね。
バカヤロー。と言われそうですが、周囲はまだ自宅に居てる方が大半、実際に荒川がどのような状況になっているかも分からない状況で自分の目で確かめるしかないと思い行動に移しました。
堤防に行く途中、一部道路が冠水し通れなくなっている箇所がありました。
さいたま市桜区役所近くの堤防です。
夜明け前ですので、かなり暗いですが。
別アングル。遠くに富士山が見えます。
堤防を駆け上がりこの光景を見て、数秒間、頭がフリーズしました。
あと数メートル(それも1メートルか2メートル)で氾濫するぐらいまで水位が上昇していました。
ここより低い位置にたくさんの住宅があります。
氾濫しただけでどのくらいの被害が出るか容易に想像できました。
決壊なんてしようものなら・・・。
恐怖しかありませんでした。
この泥水の下には田んぼや秋ヶ瀬公園が沈んでいます。
1枚目の写真の赤い文字が点灯しているところから道があり、普段ここから車で公園に入っていきます。
いつも子供と遊びに行っている芝生の広場やドングリ拾いをした林もこの中です。
生き物たちは無事なんでしょうか。
無事ではないですよね・・・。
野球のグラウンドやテニスコートなどもあります。
トイレなどの建築物もあったと思います。
元の状態に戻るまでどのくらの時間が必要なんでしょうか。
あと驚いたのが、私と同じように荒川の様子を見にきている方が多かったです。
周囲は夜が明けはじめ、車も普通に走ってます。
結果、避難はせず自宅に留まることにしました。
今回はたまたま我が家は被害はありませんでしたが、災害は常に隣り合わせにあるということ、ひとつの判断ミスや判断の遅れは自分だけではなく家族の命も危険にさらすということを再認識しました。
同時に自分の災害に対する意識の低さを思い知りました。